理事長挨拶のページを更新しました

先日旅立った晴朗ちゃんの話と、理事長のインスタグラムよりシロの話を追記しました。
ぜひご覧いただきたいのでこちらにも掲載させていただきます。

50年経っても今保健所へ収容される犬、猫は後を断ちません。
50年後もこのままの日本で良いのか・・・
このページを見て下さっている方もきっと歯痒さや、やるせなさを感じているのではないでしょうか。
晴朗ちゃんは、私たちに惜しみない愛情を授けてくれました。
そんな犬や猫、動物と人との関係が当たり前の日本になれば良いと思います。

 

愛しき晴朗へ

ぼくの名前は、は・る・お あ~ぼくって柄やないな オレはオレやわ
オレは、十数年、同じ家で暮らしてたんや。
子犬のころは、ちやほやされたんやけど、
だんだんと散歩ものうなって、飯も少のうなって
なんでや!なんでや!って文句言うてたら
ある日、オレを段ボールに入れて捨てよった。
派出所の駐車場を選んだのは、誰かに早よ見つけてもらえるようにって
せめてもの親心ってやつか? なんじゃそりゃ!
ほんで、保健所、絶対に逃げられん場所やな そこに入れられたんや
あ~オレの一生ここで終わるんかってちょっと感じた。


2019年3月志摩保健所にて

ある日、いつもの兄ちゃんと知らんおばちゃんがやってきた。
おばちゃん見たときピーンと来たんや
こいつや!! 失敬 この人や!
そんで、これ以上出やんってぐらいの声で
「オレを迎えに来たんやろ?!」
「絶対そうや オレを迎えに来たんや!」って言うたんや
2日後におばちゃんがほんまに迎えに来た
うれしかったなあ
ほんでその日が晴れやったから
おばちゃんが、あんたの名前は晴朗 はるお
いつも晴れた日のように朗らかでいられるようにて
付けてくれたんや

おばちゃんがお母ちゃんになってふたり幸せに暮らすんやと思てたら
どうやな、一緒に十数匹の犬が居るがな
まあ、オレは別に犬の好き嫌いもないし、オレはオレやで構わんだけど
カールってじいさんだけは、いっつもケンカ売ってきよって
いつでも買うたるでって毎日言うてやった
飯はそこそこ、散歩も毎日 結構ええ


2019年10月

と思てたら
前庭疾患、人間でいう脳梗塞みたいなもんやな
それになってお母ちゃんにえらい世話かけたけど
ちょいちょいと乗り越えた
ははは ちょいちょいや
それから右に傾くようになったけど
スキップには磨きをかけたつもりや


2020年2月


2020年春

このままずうっと暮らせる思てたけど
オレにも寿命ちゅうやつがあったわけや
オレのこと はるおちゃん はるおちゃん て大事にしてくれたみんな
ありがとう
みんなのこと虹の橋のたもとで待ってるしな
時間たつとオレのこと忘れてしまうかもしれへんけど
スキップ と聞いたら オレのこと思い出してや
スキップの達人晴朗や スキップの達人晴朗やで


2021年8月28日 旅立つ前日

シロの話

昔、50年ほど前にシロという雑種と暮らしていました。
その頃私は、父と母が住み込みで働く旅館に住んでいました。
シロは、とても賢く頼もしい犬でした。
ある日、けんちゃんと私はシロと散歩に出かけました。
雨合羽を着た大柄な男の人が、シロをちょっと蹴飛ばしました。
シロは、怒ってちょびっとその人のふくらはぎを咬みました。
そして先に帰っていきました。

そうするとその人は、「お前らの犬か」と聞いたので私たちは、とっさに「違います」と返事をしてシロが見つからないようにしました。
だけど大人は、しつこくて、とうとう旅館に電話をかけてきて、
「オレを咬んだ犬はそこの犬やというのはわかっている。あの犬を保健所に連れて行かな商売できやんようにしてやる」
と言われ、シロは保健所に連れて行かれてしまいました。

私は、給食のパンを残し、シロに食べさせようと保健所にいきました。
保健所の犬房はブロックで全部が囲まれていて高い所にブロック1個分の窓のような所があり、私は、辺りから登れそうな木片を拾って来て、よじ登って、その窓のような所から中を見るとシロの何倍も大きな犬が2匹いて、シロぐらいの犬が3匹、そしてシロもいました。
みんな凄い勢いで吠えていましたが、シロは私のことがわかったのか吠えませんでした。
私は、なんとかシロにパンを食べさせようとしましたが、シロより大きな犬がみんな食べてしまいました。
その時のシロの顔を今でも思い出します。
この写真は保健所から引き取った晴朗ですが、私の覚えているシロは、もっと悲しそうな顔をしていました。

50年も前ですからシロは、撲殺されたのかもしれません。
シロへの償いになるかも知れない と思ってみたりしますが、どれだけの犬を保護しても後から後から飼い主に棄てられた犬が保健所にやって来ます。
雨合羽の大柄な人は、もう亡くなっているでしょう。
そして、シロも私のもとに戻ることはありません。
50年先も同じ日本で良いのでしょうか。

目指せ犬猫殺処分ゼロ! NPO法人 Peace Design

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