2012年10月に発行された
ぴ~す会報Peace News 」Vol.9より

 

人は、ときどき「悲しみ」「怒り」「苦しみ」「不安」「焦り」「寂しさ」そんな感情に押しつぶされそうになる。

それらを抱えて生きていかなければならない。

けれど「楽しい」「うれしい」「幸せ」「充実感」に満たされているときもある。

どちらか一方では生きている実感がないのではないだろうか、このプラスとマイナスのバランスを上手くとりながら生きていかなければならないのが人間というものではないだろうか。

 

私が今までに出会った こころの病 を経験している人々は、このバランスを取ることがとても苦手なのだと感じています。

振り子が最大幅で振れているような毎日だったり、マイナス極でくっついた磁石のようになってしまったり、ときには磁力が失われ微動だにしない状態になったり・・・。

健常者と世間で言われる、まあまあ感情をコントロールし、ほどほど生きている人々から比べると、不安感や焦燥感は何倍にもなり、「生きる」ことにずっとエネルギーを要していると感じています。

病気なら病院で治そうというのが一般的ですが、こころの病は病院だけでは治していけない。

なぜなら治療と同時に考えるべきは生き方だからではないでしょうか。

「?」マークばかりの文章になってしまいましたね。

「?」の最後に、私は、今、両親と猫7匹、犬6匹と暮らしています。

動物たちは簡単にやってのけ、人間にはなかなかできないことがあります。

なんだと思いますか?

・・・それは他者を「赦す(ゆるす」ことです。

疲れて帰宅し、ついつい八つ当たりしてしまうこともあり、やっちゃったなあと反省する前に彼らは皆、私を赦し、持てる限りの愛情で私に応えてくれます。

なんて寛大な生きものたちなのだろう、人間もこのように生きられたらもっと心おだやかに、豊かに生きられるのではないかと思いながら日々みんなと関わっているのですが まだまだです。

 

 

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