生きるということそして死ぬということについてvol.1

この度のI医院さまよりのご寄付、私どもの犬猫の看取りに託してくださったことについて少し考えをまとめてみたいと思います。

 

私は、親族を5人見送り、一人はホスピスで、4人、祖母、叔母、母、父は、自宅で看取りました。
日本人の50%以上が自宅で最期を迎えたいと思っていますが、実際は80%以上が医療機関か介護施設です。
「最期は自宅で
」と言うのは簡単ですが実行するのは難しいのです。

独り暮らしの高齢者が、自宅で死んでいると先ずは救急車や警察というのが今の日本の常識で、孤独死と勝手に決められてしまう。
治療をしない選択をした人には、その意思を支える何かが必要です。少子高齢化が進み医療も福祉も今までとは違う取り組みが求められています。
多くの終末医療に係わる医療者が言われる通り11秒でも長く生きさせるという考えを転換する。
福祉は、そもそも対象者が「よく生きる」ためにあるものです。
誰のための何なのかを忘れずに、今後、医療と福祉の連携が進むことを祈ろうと思います。

さて犬猫についてですが、そもそも犬猫には「生きる」という思い、DNA?しかないように思います。
「死」を思うのであれば悪徳ブリーダーの繁殖犬猫は、舌嚙んで死ぬのではと思います。
みな「生きたい」のです。
そういう動物を「よく生きる」ように手助けするのが飼い主の役目だと私は考えています。
犬猫のために獣医学をどのように利用するか、
先に述べた「人」の場合と同じで医療だけでは幸せには出来ないのです。
私がとても参考にしているのは、
Animal Aid Unlimited というインドにある団体の取り組みです。
You Tubeで検索していただくと観れますのでお時間のある方は是非ともご覧ください。
シンプルで動物の生きる力を邪魔しない、そういう方法を私は常に模索しています。
時間がないとか、忙しいとか、言い訳をせずに、やると決めた処置や世話は毎日必ず行うことが私にできる精一杯のことです。
高齢になった、目が見えなくなった、口が臭い、様々な理由で棄てられる犬猫たち、
保健所で会うたびに、「飼い主さん、捨ててくれてありがとう」と思います。
だって捨てられなかったら私はこの子たちに会うことが出来なかった訳ですから

人も動物もいつかは死にます。
私は、ぴ~すに来た犬猫のその瞬間まで「よく生きる」ためにできることをこれからも探し続け、学び、実践していきます。

2,021.9.12 中田 ゆかり

 

 

 

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